ChatGPTを使う前に知っておきたいこと

ChatGPTの仕組みや安全に使うための注意点、プランの違いを紹介します。

ChatGPTは便利な反面、仕組みや注意点を知らないまま使うと、思わぬトラブルにつながることもあります。使い始める前に、最低限おさえておきたいポイントを整理します。

目次

ChatGPTはどうやって答えを作っているの?

ChatGPTは、入力された質問や指示の内容を読み取り、これまでに学習した膨大な量の文章や情報をもとに、その場で新しい文章を作成して回答します。あらかじめ用意された回答を表示しているわけではなく、質問の内容に合わせて、その都度文章を組み立てながら答えを作っています。

この点が、インターネット上のWebサイトを探して表示するGoogleなどの検索エンジンとの大きな違いです。

ChatGPTと検索エンジンの違いを示す比較図

▲ChatGPTと検索エンジンの違いを示す比較図

たとえば、「建設業向けの案内メールを書いてください」と入力すると、メールの書き方や建設業でよく使われる表現などをもとに、目的に合った文章を作成します。「この文章をもっと丁寧にしてください」や「分かりやすく要約してください」といった依頼にも、その内容に応じて文章を考え直し、新しい回答を作成します。

このように、ChatGPTは質問や依頼の内容を理解し、その場で新しい文章を作りながら回答することが大きな特徴です。そのため、文章の作成や要約、翻訳、アイデア出しなど、さまざまな業務を効率よく進めることができます。一方で、利用する際には知っておきたい注意点もあります。

安全に使うためのポイント

ChatGPTは便利なAIですが、入力する情報や回答の利用方法には注意が必要です。安全に利用するために、次の4つのポイントを確認して、意識しましょう。

1. 個人情報・機密情報を適切に扱う

ChatGPTは、入力された内容を理解し、その内容をもとに回答を作成します。そのため、入力した内容はChatGPTのサービス上で処理されます。個人向けプランでは、初期設定で会話内容がモデルの改善(学習)に利用される設定になっています。

入力内容をモデルの学習に使わない設定や、学習に利用されない法人向けプランも用意されていますが、だからといって会社の機密情報や個人情報を自由に入力してよいわけではありません。業務で利用する際は、会社の情報セキュリティポリシーや利用ルールに従い、取り扱う情報には十分注意しましょう。

特に、次のような情報は入力しないようにしましょう。

入力を避けるべき情報の注意喚起イラスト

▲入力を避けるべき情報の注意喚起イラスト

2. 回答をそのまま信用しない

ChatGPTは非常に高性能なAIですが、回答が必ずしも正しいとは限りません。古い情報をもとに回答したり、内容を誤って解釈したりすることがあります。業務で利用する際は、回答をそのまま使うのではなく、内容が正しいかを必ず確認してから利用しましょう。

もっともらしい誤った情報を、自信を持って答えてしまうことを「ハルシネーション」と呼びます。特に、法令や施工基準の数値、最新の制度など、正確さが求められる内容については、ChatGPTの回答だけで判断せず、国土交通省や関係団体が公開している一次情報にあたって確認することが大切です。

3. できるだけ具体的に指示する

ChatGPTは、質問や依頼が具体的であるほど、より目的に合った回答を返してくれます。たとえば、「メールを書いてください」と依頼するよりも、「お客様へ工事日程変更のお知らせメールを書いてください」のように、目的や相手を伝えたほうが、より適切な文章を作成できます。

さらに、「なぜ日程が変わったのか(悪天候のため)」「どのくらい丁寧な言葉遣いにしたいか」といった背景や条件もあわせて伝えると、書き直しの手間が少なくなります。目的・前提・欲しい形式の3点を意識して伝えるだけで、回答の精度は大きく変わります。伝わる指示文の具体的なつくり方は、別の記事で詳しく紹介します。

4. AIは仕事をサポートするツールであることを認識する

ChatGPTは、人の代わりに最終的な判断を行うものではありません。文章の作成や要約、アイデア出しなどを効率化するためのサポートツールとして活用し、最終的な確認や判断は必ず人が行いましょう。何でもAIに任せたり、迷ったらすぐにChatGPTへ入力したりするなど、AIに過度に依存しないことも大切です。

特に、現場の安全に関わる判断や法令の解釈、施主への最終的な回答など、責任が伴う判断は、必ず有資格者や担当者自身が確認したうえで行いましょう。ChatGPTはあくまで、たたき台づくりや情報整理を手伝ってくれる存在として付き合うのが、ちょうどよい距離感です。

無料版と有料版

ChatGPTには、無料で利用できるFreeのほかに、個人向けのPlus、法人向けのBusinessなどのプランがあります。どのプランでも基本的な使い方は同じですが、利用できる機能や利用回数、セキュリティ機能などに違いがあります。

なお、2026年2月から、Free(無料版)の回答の下に「Sponsored(広告)」と記載された案内が表示されることがあります。ChatGPTの回答そのものに広告の内容が混ざることはなく、回答とは別の場所に表示される仕組みですが、初めて見ると戸惑うかもしれないので、あらかじめ知っておきましょう。

主なプランの違い

項目 Free(無料版) Plus(個人向け) Business(法人向け)
料金 無料(広告表示あり) 月額20ドル(約3,000円) 1ユーザーあたり月額20ドル(年間契約)/25ドル(月払い)
利用上限 あり Freeより緩和 Plusより緩和
モデル学習 初期設定では利用される(設定で変更可能) 初期設定では利用される(設定で変更可能) 利用されない
管理機能 なし なし あり

※料金や利用できる機能は変更される場合があります。最新の情報はOpenAI公式サイトでご確認ください。

  • Free(無料版): ChatGPTを初めて利用する方や、文章作成や要約などの基本機能を試してみたい方におすすめです。基本的な機能は無料でも利用できるため、まずはFreeから始めるとよいでしょう。
  • Plus(個人向け): 個人でChatGPTを頻繁に利用する方におすすめです。無料版より利用回数が多く、最新モデルや新機能を利用しやすくなっています。
  • Business(法人向け): 企業でChatGPTを業務に活用する場合におすすめのプランです。入力したデータはモデルの学習に利用されず、ユーザー管理やセキュリティ機能など、企業向けの管理機能も利用できます。

このほかにも、利用回数を安価に増やせる「Go」、ヘビーユーザー向けの「Pro」、大規模企業向けの「Enterprise」、教育機関向けの「Education(Edu)」といったプランが用意されています。利用目的や組織の規模に応じて、最適なプランを選びましょう。

なお、この記事以降で紹介する操作は、無料版(Free)でも利用できる基本的なものを中心にしています。有料プランでのみ利用できる機能については、そのつど「この機能は有料プランのみ利用できます」のように注記します。

まとめ

  • ChatGPTは検索エンジンと違い、その場で文章を組み立てながら回答を作っている
  • 個人情報・機密情報を入力しない、回答を鵜呑みにしない、具体的に指示する、最終判断は人が行う、の4点を守って使う
  • プランはFree・Plus・Businessなどがあり、基本的な使い方はどのプランでも共通
  • 有料プラン限定の機能については、該当する記事でそのつど案内する

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