会社で使うならどれ?Claudeのプランを選ぶ
プランの選び方
Free・Pro・Max・Team・Enterpriseの違いを整理し、使い方と会社の事情に合ったプランの選び方を紹介します。
Claudeは無料でも使い始められます。ただし、プランによって「使える機能」と「1日に使える量」が変わります。特に、パソコンの中のファイルを操作するCoworkモード・Codeモードは、無料プランでは使えません。ここでは、使用量の単位である「トークン」の考え方を先に説明したうえで、個人向け・会社向けのプランの違いと、目的に合った選び方を整理します。
目次
「トークン」という単位について
プランの使用量は、実際には「トークン」という単位で計算されています。トークンとは、文章を単語や文字の断片に分解した最小単位のことです。日本語1文字はおおよそ1〜2トークンとして数えられ、英語よりも多くのトークンを消費する傾向があります。仕組みの詳しい説明は「思い通りの結果を引き出す」で紹介しています。
上限を数えるとき、実は次の両方が対象になります。
- 入力:自分が書いた指示文、貼り付けた文章、添付したファイルや画像の内容、そしてこれまでの会話履歴(同じチャットを続ける限り、過去のやり取り全体を毎回読み直します)
- 出力:Claudeが返す回答の文章(回答の前に行う「思考」も含まれます)
つまり、短い質問に一言で答えてもらうやり取りと、長い議事録を読み込ませて詳細なレポートを作ってもらうやり取りでは、後者のほうがはるかに多くのトークンを消費します。次のような使い方は、特にトークンを多く使います。
- 長い会話を1つのチャットで続ける
- 大きなファイルや画像を何度も添付する
- 「工数」の設定を高くする、Opusなど高性能なモデルを使う
- Claudeに長い文章での回答を求める
上限に早く達してしまうときは、プランを上げる前に次を見直すと収まることがあります。
- 話題が変わったら新しいチャットを始める(過去の会話を毎回読み直さずに済む)
- 簡単な作業には、Haikuなど軽いモデルや低めの工数設定を使う
- 添付するファイルは、本当に必要な範囲だけに絞る
モデルと工数の使い分けは「まずはClaudeに仕事を1つ頼んでみる」の「モデルの設定」で詳しく説明しています。
個人で使うプラン
自分のメールアドレスで契約する個人向けのプランは、次の4段階です。
| プラン | 月額 | 使用量の目安 | 新しく使えるようになること |
|---|---|---|---|
| Free | 無料 | いちばん少ない | Web・スマホ・デスクトップアプリでのチャット、Web検索、メモリ、アーティファクト、添付資料の分析やExcelなどのファイル作成 |
| Pro | $20(年払いなら$200=月$17相当) | Freeの5倍以上 | Coworkモード・Codeモード(Claude Code)、プロジェクトの無制限作成、Research、選べるモデルの追加 |
| Max 5x | $100 | Proの5倍 | 出力の上限が上がる、新機能への早期アクセス、混雑時の優先利用 |
| Max 20x | $200 | Proの20倍 | Max 5xと同じ(量だけが違う) |
まずはFreeで試す
調べもの、文章の下書き、ファイルを添付しての要約や整理は、Freeでも試せます。『長い資料や文章に強いAI「Claude」とは?』で紹介した使い方の多くは、ここまでで体験できます。
FreeのChatモードでも、見積書などを添付して分析し、結果をExcelファイルにまとめてもらえます。ファイル作成の公式説明でも、Freeを含む全プランが対象とされています。
「建設会社ではどう使える?Claude活用例」では、CoworkモードでPC内のフォルダを直接読み書きする方法を紹介しています。この方法を使うにはPro以上が必要です。 Freeで試す場合は、対象の資料をチャットに添付し、できあがったファイルをダウンロードします。
仕事で使うならPro
Proにすると、CoworkモードとCodeモードが使えるようになります。PC内の作業フォルダを直接読み書きしてほしい場合は、Pro以上を選びます。 資料を毎回添付して成果物をダウンロードする手間を減らし、フォルダ内で続けて作業したいときに向いています。
ターミナルやエディタから使う「Claude Code」も、Pro以上のプランで利用できます。
迷ったら、まずProで1か月使ってみてください。次のMaxは機能が増えるプランではなく、量が増えるプランなので、実際に足りないと分かってから上げるほうが無駄がありません。
上限に当たるようになったらMax
Maxは、Proと使える機能はほぼ同じで、使用量が5倍(Max 5x)または20倍(Max 20x)になります。判断の目安は次のとおりです。
- 週に何度も上限で止まり、待ち時間が仕事の邪魔になる → Max 5x
- 1日中Claudeと作業する、Claude Codeで開発を続ける → Max 20x
会社で使うプラン
複数人で使う場合や、会社の情報を扱う場合は、会社として契約するプランがあります。
| プラン | 人数 | 料金 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| Team | 2〜150人 | 標準シート $25/人・月(年払い $20)。プレミアムシート $125/人・月(年払い $100) | 請求の一本化、SSO、コネクタの管理者制御、社内検索、デスクトップアプリの配布。プレミアムシートは標準シートの5倍の使用量 |
| Enterprise | 要相談(年払いのみ) | $20/人・月+使用量に応じた費用 | Teamの機能に加えて、ロールごとのアクセス権限、SCIM、監査ログ、データ保持期間の設定、IP許可リストなど |
会社で使うプランを選ぶ理由は、料金の安さではありません。入力した内容の扱いと、誰が何につないでいるかを会社が把握できるかどうかが変わります。
会社のアカウント(Team・Enterprise)でやり取りした内容は、既定では基盤モデルの学習に使われません。個人のPro・Maxでは、学習に使うかどうかを利用者自身が設定で選ぶことになります。会社の承認と利用ルールを確認し、個人プランを使う場合は設定の「プライバシー」で学習への利用を確認してください。業務情報の扱いは「現場と会社を守るセキュリティ」も参照してください。
5人の会社で1人ずつProを契約するのと、Teamでまとめるのとでは、月額の差は小さくても、社員が個人アカウントで会社の資料を扱っている状態になるかどうかが違います。会社の仕事で継続して使うなら、Teamからの検討をおすすめします。
使用量の上限とプラン選び
Claudeには、5時間ごとにリセットされる上限と、週ごとの上限の2種類があります。上限に達すると、基本的にはリセットされるまで待つことになります(追加の利用分をあらかじめ設定しておけば、超えた分だけ支払って使い続けることもできます)。
今どれくらい使っているかは、設定の「使用量」から確認できます。画面の見方は「まずはClaudeに仕事を1つ頼んでみる」の「アカウント情報」で説明しています。
Free・Pro・Maxの違いは、**Free→Proが「機能の差」、Pro→Maxが「量の差」**と整理すると選びやすくなります。そのため、次の順番で決めるのが確実です。
- 使いたい機能があるプランを選ぶ(Coworkを使うならPro以上)
- 実際に使い、上限で止まる頻度を確認する
- 仕事が止まるほど当たるなら、1段階上げる
上限に当たりやすいときは、プランを上げる前に、「「トークン」という単位について」で紹介した工夫(会話を区切る、モデルや工数を見直す、添付を絞るなど)を試すだけで収まることもあります。
目的別の選び方
- まず触ってみたい:Freeから始められます
- 添付した資料の分析やExcel作成を試したい:Freeでも利用可能
- PC内のフォルダを直接読み書きして資料を整理したい:Coworkモードが使えるPro以上
- 毎日長時間使う/Claude Codeを本格的に使う:Max 5x、足りなければMax 20x
- 会社の複数人で使う・会社の情報を扱う:Team
- 監査ログやアクセス権限の管理まで必要:Enterprise
建設業での例に置き換えると、次のようになります。
- 現場監督が1人で、日報や安全書類の下書きに使う → Pro
- 事務所の3〜5人で、見積書や請求書のExcel整理に使う → Team(標準シート)
- 社内で使うツールを自分たちで作る → その担当者だけMax
なお、どのプランでも、会社が利用を許可した資料のコピーで試し、成果物を確認してから原本へ反映してください。CoworkやCodeでPC内のフォルダを直接操作する場合は、対象の資料だけを集めた作業用フォルダを用意し、実行前に権限や操作内容を確認します。
契約前に確認すること
- 会社として、生成AIの利用と契約を許可しているか
- 個人アカウントで会社の資料を扱ってよいか(原則は避けるべきです)
- 支払いの名義(個人のカードで立て替えるのか、会社契約にするのか)
- Team・Enterpriseの場合、誰が管理者になり、どの外部サービスとの連携を許可するか
料金は米ドル建てで、支払い時に円に換算されます。為替や税の扱い、プラン名・価格の変更もあるため、契約の際は必ずClaudeの料金ページで最新の情報を確認してください。本記事の内容は2026年9月時点のものです。
まとめ
- 使用量は「トークン」という単位で数えられる。指示文・添付ファイル・会話履歴(入力)と回答文(出力)の両方が対象で、会話の長さやモデル・工数の設定によって消費量が変わる
- 添付資料の分析やExcelなどのファイル作成はFreeでも試せる。PC内のフォルダを直接扱うCoworkモードやCodeモードはPro以上で使える
- Pro→Maxは「使える量」の差。先にMaxにせず、上限に当たる頻度を見てから上げる
- 使用量には5時間ごとと週ごとの上限があり、設定の「使用量」で確認できる
- 会社の複数人で使う、会社の情報を扱うなら、Team・Enterpriseを検討する。入力内容の扱いと管理のしやすさが個人プランと変わる
- 料金・プラン名は変わることがあるため、契約前に必ず公式の料金ページで確認する